2010.05.05.

もし企業の生物系研究者がドラッカーの「マネジメント」を読んだら




今更ながらこれ、読みました。



どう読むのが一番いいかを考えた結果「小説」として読んでしまったのですが、
すんなり入ってきてしかも面白かった。最後のあたりはちょっと潤んでしまい。
まぁ小説、なのですが、言わんとしていることは非常に理解できます。
これで興味を持って「マネジメント」本編を読む方はきっと多いのでしょう。

この例にもあるように、多くの業種、多くの人々がこの「もしドラ」の事例を自分に当てはめて考えていることだと思います。
さて自分の場合はどーかなーと思い馳せ。

生物系研究者の

顧客って誰?
マーケティングはどうなる?
報酬って何?
責任と役割って何?

今回はマネジメントを受ける研究者から見た視点で。

ワタクシ非常に基礎寄りな研究を生業として行ってますが、
身の回りの事例を見ていると、

「顧客=自分自身」
「報酬=自由な研究環境、論文発表」

である人が余りにも多いなーと。
おそらく私は

「顧客=研究成果を享受するカスタマー」
「報酬=成果による売上発生・もしくは売上高向上に見合った役割・報酬」

を求めているので、自然と事業(研究内容や方向性)が異なってくる。

前者は今まで成果が上がっていなかったり基礎的な新発見につながる領域で順々に積み重ね研究を行い、ブレークスルーを見つけることにカタルシスを感じるタイプが多い。

私の場合は基礎知見Aと一見かけ離れた応用知見Cの間を結びつけるために必要な間接知見Bを補完することに関心が行く。もちろんハードルは低い。

前者はiPS細胞やMuse細胞の発見など、大きい成果に結びつく可能性がある。ただしそこに至るまでには尋常ならぬTrial Errorが必要で、当たれば大きいが投機的である可能性の方が高い。お蔵入りする成果も多いことだろう。

一方後者の場合、当たっても小さいかもしれないが着実な投資対象なんじゃないかと思える。基礎知見Aや特許A´を買ったっていい。というか大きく当てたって研究者に入ってくる報酬は微々たるもの。

ていうのが個人的な意見で、実際各種大手製薬企業は各種ベンチャーが発見したパイプラインに投資することでそれを利益につなげるリスクマネジメントを行っている。某P社、M社などは顕著で、基礎研究はほとんど行わない方向にシフトしているだろう。

日本では日本発研究者の雇用を守るためだかなんだか知らないが企業で基礎研究をバリバリやっている。今後どうなるんだろう。次はドラッカーの「マネジメント」を熟読した後に将来予想でもしてみたいなと思う。


被雇用者の分際ですいません。
これ、大学教授の場合だとまた変わってくると思います。
マネジする立場だとこんな扱いにくいやつらはいないと自分でも思います。




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posted by のぶ at 16:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | Favorite>読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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